俳句－検索

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俳句－検索結果一覧

以下の64件が検索されました。

俳句　　　　　　　　　 　作者名
いま生れし仔牛湯拭きも小春凪	宮坂静生
かまきりの顎がはづれて泣きをりぬ	宮坂静生
からまつの枝剪りためて春の道	宮坂静生
この年の烏揚羽の墨淡し	宮坂静生
さくらの夜不意に蛇口が水こぼす	宮坂静生
さめてひとり赤子が雛囃子聴き	宮坂静生
ぞくぞくと雪が木につき諏訪神話	宮坂静生
はらわたの熱きを恃み鳥渡る	宮坂静生
もみづるや日暮の昏さとも違ふ	宮坂静生
ゆりの木の花の一座や地下墓地（カタコンベ）	宮坂静生
一筋の冷気吉野の草いきれ	宮坂静生
一茶の裔（すゑ）鰍突く籍（やす）研ぎゐたり	宮坂静生
三伏の葛西や鯉の縹色	宮坂静生
佛壇に電球（たま）の買ひ置き花慈姑	宮坂静生
冬に入る牡丹の木にけものの毛	宮坂静生
北国はいまも流刑地閑古鳥	宮坂静生
外套の隠しざらざら狐見に	宮坂静生
夜ざくらはかくもみどりの濃きものか	宮坂静生
大寒や一痕もなき穂高嶽	宮坂静生
少年は兎飼ふべし春の月	宮坂静生
早苗束放られみどり頑是なし	宮坂静生
春立つや醪（もろみ）に櫂の夢うつつ	宮坂静生
春闌くと朱（あけ）立ちのぼる松の幹	宮坂静生
木の根明く胎児はなにを見てをるや	宮坂静生
木楸の花荒行の生涯ぞ（悼楸邨先生)	宮坂静生
楸邨の和魂（にぎたま）春の胡桃かな	宮坂静生
死にがたしとて蓑虫のあつまれる	宮坂静生
水面まで水草一途や秋のこゑ	宮坂静生
氷室への径刈りありてひとつ族（まき）	宮坂静生
滴りの金剛力に狂ひなし	宮坂静生
潜り合ふ桶の泥鰌の自由とは	宮坂静生
濁りこそ川の力や白絣	宮坂静生
火に椿投じて杜国忌を修す	宮坂静生
熟柿食ひ子規大人のこころもち	宮坂静生
爐に野菊溢れしめ堀辰雄邸	宮坂静生
琴の音に耐ふる琴柱や十二月	宮坂静生
田の上の春の金星応と見て	宮坂静生
白菜や大往生の日向婆	宮坂静生
白萩や妻子自害の墓碑ばかり	宮坂静生
真夜中に麦茶が減りぬ誰もゐず	宮坂静生
秋耕の畝が入りくる家の中	宮坂静生
紅梅や崋山幽居に糸車	宮坂静生
花野径アイスクリーム工場まで	宮坂静生
若潮の戸田（へた）の入江に風邪家族	宮坂静生
蛇に石ぶつけおのれがぐしやぐしやに	宮坂静生
蜾蠃（すがれ）追（おひ）吹かれどほしの木の形	宮坂静生
蠅帳をなつかしがりて蠅とまる	宮坂静生
親鸞もきさらぎの田も無一物	宮坂静生
赤ん坊に大泉門や韮の花	宮坂静生
赤魚（あかうを）を焼きたる灰を篩（ふる）ひをり	宮坂静生